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不詳・宮嶋 死んでもカメラを離しません 読書 [本]

いやいや、久しぶりに面白い本を読みました。

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不詳・宮嶋
死んでもカメラを
離しません

宮嶋 茂樹 著
祥伝社 黄金文庫

宮嶋は、生涯、報道カメラマンでありたい。
身体が動くかぎり、這ってでも現場に行きたい。
死んでもカメラを離さない覚悟だが、
死んだら写真が撮れないから、生きていたい。
ここに恥多き出来事を記す。おおいに笑っていただきたい
裏表紙


本当に宮嶋さんの恥ずかしいところが書かれていました。

そして、読みながら声を出して笑ってしまったことも。


カメラマンの宮嶋さんのプロフィール

1961年生まれ。

兵庫県明石市生まれ。

日大芸術学部写真学科卒業。
週刊文春を中心に活躍。

その体当たり精神、死をも恐れない突撃魂で、
「東京拘置所の浅原彰晃」など、
数々のスクープ写真を発表している。

その裏話が本書に記されています。


カバーには本書にも登場している作家の、
勝谷誠彦さんは、
人に迷惑をかける事しかしてこなかったが、ただひとつ、
世間に貢献したことがあるとすれば、
宮嶋 茂樹というキャラクターをこの世に送り出したことであろう。
・・・中略・・・
勤勉、純情、実直。
こうして書くのも恥ずかしいような、
私たちが忘れたふりをしているモロモロのモノが、
彼の中には過剰に存していたのである。
私は今、怪物を世に送り出したフランケンシュタイン博士の、
気持ちである
と書かれています。


たしかに、スクープ写真を追い求める宮嶋さんは、
勤勉、純情、実直、そのものです。

でも、宮嶋さんは本当に面白い表現をされるので、笑ってしまいます。

東京拘置所にいる浅原彰晃を狙う宮嶋さん。
一部抜粋しますね。

・・・警視庁が税金を使って浅原を守るとは馬鹿な話だが、
正確には、守るのは、『麻原の人権』とやららしい。
本来、あれだけの大事件、大殺人をしたのだから、
写真などいくらとってもかまわんのである。
カメラが発明されておよそ160年、まだ撮られて死んだヤツはいない。
ストロボの光に当たって死んだヤツもいないのである。・・・ 」

この本では、9枚のスクープ?写真の裏話を宮嶋節でおもしろおかしく描かれています。

そのスクープは、

1. 東京拘置所のエレファントマン
・・・桜散る小菅に麻原彰晃の姿をスクープした

2. 不詳・宮嶋、死んでもカメラを離しません
・・・獅子身中の虫、修羅場の韓国・光州に一生の恥

3. ハマコーの刺青
・・・スクープ料1000万円の獲得作戦

4. ここは地獄の三里塚
・・・成田闘争の取材で初体験した市街戦の恐怖

5. 人食い男を追跡せよ
・・・おかげで宮嶋は納豆が食えるようになりました。

6. 天才も「紀子さま」には敵わず
・・・ご成婚パレードの人間アンテナ作戦

7. バカは埋めなきゃなおらない
・・・先生がワルガキを埋めた、宮嶋も埋めた

8. 新大久保パンスケ・ストリート
・・・外国人売春婦の盗撮に、宮嶋スペシャル2号・3号登場

9. 機雷に触れたらサヨウナラ
・・・湾岸戦争でクウェート一番乗りを目指した宮嶋の根性


一気に読んでしまった一冊でした。

おすすめです、ぜひどうぞ。

不肖・宮嶋 死んでもカメラを離しません (祥伝社黄金文庫)

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大江戸人情花火 稲葉稔 たまや~! かぎや~! [本]

図書館ではいつも、実務系や自己啓発の本を借りています。

でも今日は、ふと歴史小説を読みたくなりました。

いつも、図書館でさわりだけ読んで借りずにいたけど、
読み始めたら、止まらなくなったので、ちゃんと借りてきました。

一気に読めたので、紹介します。






大江戸人情花火
稲葉稔 著

玉屋~! 鍵屋~!
たまや~!かぎや~!

大江戸人情花火を読むと、
打ち上げ花火の時にあがる掛け声のドラマを見られます。

鍵屋に奉公していた花火職人の清七が、
暖簾分け(のれんわけ)を受け玉屋を立ち上げる。

材料の仕入れ、人材の確保、資金繰りに翻弄しながらも、
おみつに支えられながら起業してゆく。

起業後 苦労はするが、なんとか初めての花火打ち上げを終える。

おみつが、経理のスペシャリスト徳蔵を連れてきて、玉屋の財務を見てもらうと厳しいことが分かった。

番頭になった徳蔵は経理のみではなく、営業力もあって顧客を作っていく。

玉屋は栄えていくが、
大口得意の獲得過程や、
ギャンブルで借金を抱えた番頭見習いの栄助がヤクザに連れて行かれたり、
玉屋が大きくなり、余裕ができた清七改め市兵衛は芸者お志摩にハマっていく・・・



あ、紹介した文章に経営のスペシャリストとか書いてしまいましたが、
私なりの解釈です。

実務系の本ばっかり読んでいたので、
こんな紹介になってしまいました。


時代は江戸時代 文化6年 1809年。


歴史小説なので、そんな言葉はありませんので、
どっぷり江戸時代にタイムスリップできますよ。


江戸時代の花火屋である玉屋、鍵屋の物語を通して、
経営哲学を学べる本でもありました。


お勧めです。







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